私にもわかる(かな)アメリカ大統領選#2016

アメリカ新大統領の誕生は2016年11月8日。在ロサンゼルスのノンポリが、渡米16年目にして初めて大統領選を追っかけます。大統領選、私にもわかるかしら?


速報③/〈ニューヨーク決戦〉のまとめと、今後のゆくえ

 ニューヨークは朝の4時を迎えました。予備選の開票率は94%です。100%を待っていると、私がいるロサンゼルスも朝になってしまうので、この段階で〈ニューヨーク決戦〉のまとめに入ります。

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 ドナルド・トランプとヒラリー・クリントンの大勝を伝えるCNNのウエブサイト。www.cnn.com

 

【開票率94%時点の各候補の得票率】

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 出口調査開始時点ではほぼ7割だったトランプの得票率が落ちて、ジョン・ケーシック・オハイオ州知事が票を伸ばしました。この人もけっこう粘るね。テッド・クルーズは惨敗です。一方、民主党の2人はほぼ6:4。 

 

【民主党候補者の獲得代議員数】

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 ヒラリーサンダースの差がまた少し開きました。ニューヨーク州のカウント方法のせいか(各州で異なります)、得票率のわりにサンダースの獲得代議員数が多く、サンダース・ファンの私としてはホッ。ただし、数学的に考えれば、もはやサンダースの指名は不可能に近いです。代議員数の過半数は2,383。ヒラリーが、いつその数に達するのか? 徐々に興味はそちらに移っていくことでしょう(悲)。サンダース陣営の作戦は、各州での得票率を少しでも増やし、現在ヒラリーを推している「特別代議員」の気を変えさせること。しかし、これから戦う地区ではニューヨーク州同様、無党派に投票させない州が続くので、無党派層に支持基盤があるサンダースには不利な状況です。

 

【共和党候補者の獲得代議員数】     

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 代議員の過半数は1,237。夏の党大会までに、トランプがその数をゲットできるかが最大の注目点です。過半数を取れば、すんなりトランプが共和党から大統領候補に指名されます。そうでない場合は、共和党首脳部が党大会でトランプ以外の候補に〈一本化〉を計るようです。この動きをトランプは大いに批判していますが、「指名選びのプロセスは一年以上も前から決まっていたこと」(首脳部)。また、そもそもアメリカで、今日のように直接選挙に近い形になったのは1970年代からという事実もあります。

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 今日の結果で、クルーズが、夏までに過半数を取る可能性はゼロになりました。ケーシックにいたっては、だいぶん以前からゼロです。それでも2人が戦い続ける理由は、〈一本化〉の、その人として選ばれたいから。そして、党の覚えがめでたいのはケーシックです。もしも、ケーシックが党から大統領候補に指名されたら、やっぱりちょっと変ですね。だって、上の表の数字ですもん。トランプが主張するように、暴動が起きるやもしれません。そこまでいかないまでも、デモは軽く起きちゃうでしょう。

 次のヤマは来週26日、東部5州(コネチカット、デラウェア、メリーランド、ペンシルバニア、ロードアイランド)の予備選。いや〜、アメリカの大統領選って実に長丁場ですね。ニューヨークの勝利演説でトランプが、「今夜は2時間お祝いしたらさっさと寝て、明朝からは戦いモードに戻ろう!」と言っていましたが、本当に呑んでいる暇もないや。

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