いやいやいやいや、予想外に早い勝利宣言でした。共和党のドナルド・トランプと民主党のヒラリー・クリントン。トランプにいたっては、出口調査およそ5%の時点で勝利が決定。10%段階で早々に、自身が所有するマンハッタンの高層ビル、トランプ・タワーで勝利の演説を行いました。
祝勝会会場のトランプ・タワーを練り歩くトランプ。地元での勝利の味はまた格別でしょう。
出口調査1%時の結果。その後も数字はほぼ変わらず勝利宣言に。
満悦のトランプは勝利宣言時、「I Love New York」と繰り返し叫びながらこんなことを語りました。
- 外国に仕事は出さず、アメリカ国内に雇用を戻す。
- 米軍は立て直し、以前のように最強の部隊を作る。
- 不法移民には出て行ってもらう。
- 「オバマケア」(オバマ大統領が主導した国民皆保険制度)は止める。
- テッド・クルーズは、これで消えた。
- 私は、投票によって代議員を選ぶ予備選の手法が好きだ。(←夏の党大会で「トランプ外し」を目論む共和党首脳部への皮肉です。)
テッド・クルーズは、なぜこうも負けたのか?
やはり、宗教的に極めて保守な点が都会では嫌われたようです。また、以前の討論会において、「トランプの考え方は〈ニューヨークの尺度〉」と非難したことが影響したのかもしれません。直後からトランプは、「ニューヨークは、卑屈なテロから立ち直った高潔な都市。それを揶揄するとは何事か!」と、繰り返し噛み付いていましたから。
一方の民主党は、
出口調査を開けた時点では、ヒラリーとバーニー・サンダースがほぼ拮抗していました。私など興奮して飛び上がったほどです。が、直後からその差はみるみる広がり(60:40)、投票終了後およそ1時間でヒラリーの勝利宣言にいたりーー、
あ、たった今、サンダース陣営からメールが届きました。それによると、「負けたけれど撤退はなし。来週の5州での選挙に向けてがんばる」そうです👍。
戻ります。
ヒラリーの勝利は、
無党派のロックアウトが少なからず影響したと思います。ニューヨーク州の民主党は、党に登録している者のみが投票できるシステムなので、サンダースの支持者に多い無党派層は投票できなかったのです。また、サンダースにとっては不幸なことに、登録の締切はブレイクする以前の昨秋でした。最終的な数字は夜中過ぎになると思いますが、とにかく、ここで大負けすると、すでに崖っぷちのサンダースはほぼ息の根を止められます。
ということで、今夜も朝まで眠れません。速報③もお楽しみに。