私にもわかる(かな)アメリカ大統領選#2016

アメリカ新大統領の誕生は2016年11月8日。在ロサンゼルスのノンポリが、渡米16年目にして初めて大統領選を追っかけます。大統領選、私にもわかるかしら?


4/26「スーパー・チューズデー」速報③/ 5月の見通し

 今夜の段階での両党候補者の獲得代議員数を見てみましょう。

【民主党の2人】

  • ヒラリー・クリントン/代議員1,640(+特別代議員519=2,159)
  • バーニー・サンダース/1,331(+特別代議員39=1,370)

  これまでの予備選、党員集会で得た代議員数で見れば、まだまだサンダースもいけそうです。ところが、民主、共和両党には「特別代議員」という党の幹部や重鎮がいて、その人たちは、各地の得票率に関係なく候補者の支持を表明できるのです。民主党の特別代議員は全712名。上のカッコ内は、今日までにヒラリーサンダースに支持表明した特別代議員の総数です。サンダースは大統領選に立候補するまで独立系だったので、特別代議員に関しては、元ファーストレディーで国務長官だったヒラリーが圧倒的に強いですね。大統領候補として党から指名されるのに必要な過半数は2,383ですから、現在2,159のヒラリーは残り200弱。まさに王手を打った格好です。

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【5月の日程】 

*数字は代議員数。

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 数字だけ見れば、5月中にヒラリーが指名を獲得するのも不可能ではありません。まず、それはないと思いますが。

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 こうなったら特別代議員の気持ちを変えさせるしかないサンダース。本日開票後の演説では、「本戦で無党派の票を獲れるのはヒラリーより自分」と、珍しく特別代議員に向けてアピールした。

 

【共和党の3人】

 次に、共和党候補者の獲得代議員数です。

  • ドナルド・トランプ/代議員949(+特別代議員1=950)
  • テッド・クルーズ/代議員544(+特別代議員16=560)
  • ジョン・ケーシック/代議員153(+特別代議員0=153)

 共和党にも特別代議員はいますが、民主党よりうんと少なくて126名。この党の場合は、特別代議員うんぬんよりもズバリ、トランプが7月の党大会までに過半数を取るか否かが大問題です。過半数は1,237。上の表を見ればわかるように、5月中に達成するのは不可能です。したがって、共和党予備選は確実に6月の大票田、〈カリフォルニア決戦〉まで持ち越されます。クルーズケーシックにしてみれば、党幹部から嫌われているトランプの票を止めて、党大会までもつれこませたいところ。そうすれば、決選投票で勝つ芽が残されます。しかしそのためには、今度の土曜、5月3日のインディアナ州予備選で、是が非でも勝たねばなりません。なお、インディアナトランプクルーズの接戦か、トランプのやや有利が伝えられています。