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私にもわかる(かな)アメリカ大統領選#2016

アメリカ新大統領の誕生は2016年11月8日。在ロサンゼルスのノンポリが、渡米16年目にして初めて大統領選を追っかけます。大統領選、私にもわかるかしら?


ウィスコンシン州で敗れたドナルド・トランプと、その敗因

 ウィスコンシン州予備選の開票率が、民主、共和両党ともに99%に達しました。現地は朝の6時前です。私もかなり眠くなってきました。朦朧としていますが、まず共和党の様子をお伝えしましょう。

 【共和党の得票率】

  • テッド・クルーズ 48.3%
  • ドナルド・トランプ 35.1%
  • ジョン・ケーシック 14.1%

 この結果、テッド・ルーズが36代議員を、ドナルド・トランプが6代議員を獲得しました。ウィスコンシン州は〈トップ総取り〉と思っていたのですが、微妙に違うみたい。計算方法は州によってバラバラ、けっこう複雑なところもあるので正直よくわかりません。

 【共和党候補者の獲得代議員総数】

  • ドナルド・トランプ 742
  • テッド・クルーズ 505
  • ジョン・ケーシック 143

  やはりトップはトランプ、人気があります。(↓)は、5日前の「LAタイムズ」紙。見開きで、トランプの演説会場に集まった人々を描いています。

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  中にはスキンヘッドにタンクトップとか、ピストルをジーンズにくくりつけている人もいますが、人々は、一見して排他的ナショナリストという感じでもありません。リベラルなヒッピー風もいたりします。イラストには、実名とコメントが記されていて、トランプ支持の理由を「奥さんが美人だから」なんて言っている人も。中央上の二人組は、わざわざメキシカンな服装で不法移民を皮肉っています。

 と、人気が衰えないトランプですが、今日の結果を受けて、「7月の党大会までに代議員の過半数、1,237をゲットするのは難しいのでは」と、テレビは論じ始めました。

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【トランプの敗因】

 3月26日以来久しぶりの予備選で、なぜ、トランプは負けたのでしょう?

(敗因1)

 なんといっても響いたのは、数日前のタウンホール・ミーティング(候補者ひとりが、司会者や観客(有権者)の質問に答える。予備選を控えている州で行うことが多い)で、「中絶が違法な地域で中絶した女性は、なんらかの罰を受けるべき」と発言したことでしょう。こうした場合、通常罰せられるのは医師であり女性ではありません。直後から猛烈な抗議を浴びたトランプは、放送終了後に訂正しました。が、遅かったようです。以来数日間、テレビはこの話題でまさに〈もちきり〉でした。ただ、この番組は私も見ていましたが、司会者がかなり意地悪で誘導尋問ぽく、ちょっとトランプが気の毒でした。

(敗因2)

 ウィスコンシン州で絶大な人気を博すスコット・ウォーカー知事が、クルーズの支持に回った。また、これに呼応するように、現地では反トランプ・グループが、テレビやラジオでCMをバンバン流しました。いわく「トランプはリベラルだ! だから投票するな」。リベラルって、あなた(笑)。つまり、この人たちは、トランプがリベラルに見えてしまうほどすご〜い保守だってことですね。進化論を否定している方々と思います。 

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 勝利演説をするクルーズ(↑)。

(敗因3)

 数日前フロリダ州の選挙イベントで、トランプの選挙運動責任者が、トランプに質問しようとした記者に暴力(腕をつかんだ。記者は、あざなど軽傷を負ったと証言)をふるった疑いで警察に捕まった。トランプの集会は、支持者と抗議者間で暴行事件が多発していますが、今度はスタッフに問題が起きました(トランプは問題を否定)。

 (敗因4)

 テッド・クルーズの妻と自分の妻(元スーパーモデル)の写真を並べて載せ、「写真は言葉より強し」のコメントを添えてツイート。「俺の女房の方が断然若くて美人。女房を見れば男の器量がわかる」と自慢したわけで、さすがに大人げないと批判されました。ご本人も後日、「あれは良くなかった」と反省の弁。ちなみにこれは、支持者のツイートをトランプがリツイートしたものだそうです。

 

【トランプが過半数取れなかったらどうなるの?】

 これこそが共和党主流派が狙っている線で、作戦=みんなで相談して、7月の党大会の決選投票でトランプ以外の候補者に票を入れる。「トランプ以外の候補者」の最有力は、テッド・クルーズですしかし、この人はどうも主流派に嫌われているようなので、現在三番手で優等生のジョン・ケーシックも虎視眈々とその座を狙っています。他に、予備選を戦っていない政治家というウルトラC案も浮上していて、ポール・ライアン下院議長、リック・ペリー前テキサス州知事、スコット・ウォーカー・ウィスコンシン州知事、マイク・ペンス・インディアナ州知事の名前が上がっています。主流派による他候補の逆転は成るのか?

 一方トランプは、共和党から大統領候補に指名されなかった場合、独立インディ系としての立候補をほのめかしています。ただし、トランプだって無論そんなことはしたくないので、党大会以前に過半数を取ってつべこべ言わせない形にしたいところ。 

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 ハリウッド通りにあるトランプのスター刻印。最近イタズラ書きが多いとか。

 次の予備選は、4月19日ニューヨーク州。そして、26日には5州が集中して予備選を戦う「スーパー・チューズデー」が待っています(「スーパー・チューズデー」って、全部で何回あるんだ?)。

 あー、眠い。力尽きました。民主党の結果は、以下のサイトを見てください。出来れば明日詳細リポートしま〜す。おやすみなさい。

http://www.nytimes.com/interactive/2016/us/elections/primary-calendar-and-results.html?_r=0