私にもわかる(かな)アメリカ大統領選#2016

アメリカ新大統領の誕生は2016年11月8日。在ロサンゼルスのノンポリが、渡米16年目にして初めて大統領選を追っかけます。大統領選、私にもわかるかしら?


パリのテロと大統領候補の反応

 パリのテロ事件と、それに続く、ISISによる「次はワシントンを攻撃」声明が、“移民大国”アメリカを揺さぶっています。ここで問題なのは、テロリストと平和なイスラム教徒をごっちゃに考えてしてしまうことでしょう。ただし、では、イスラム教徒の移民を、とりわけシリア難民をどのようにスクリーニングするかとなると、課題は山積みなのが現実みたいです。

 実際、今日までに26州が「シリア難民受け入れ拒否」を表明しました(オバマ大統領は、10月、1万人の受け入れを表明)。

 そんな中、ミネソタ州知事が、「移民を許容できない市民は、他州に越すしかない」と発言したと聞いて、「さすがミネソタ!」と、ちょっと唸りました。中西部の雪国、ミネソタ州というと保守のイメージが強いのですが、実はこの州、大変リベラルなんです。たとえば、第二次大戦中に、陸軍情報部は、同州首都に日本語学校を創設しています。広い全米でなぜミネソタが選ばれたかというと、学校に通う多くの日系人を受け入れるリベラルな風土があると、米陸軍が判断したからなんですね。てな歴史があり、私は、ミネソタをなんとなく贔屓にしています。

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 ミネソタ州知事とは反対に、テロ事件後すぐに、「アメリカ中のモスクをシャットダウンすることを、積極的に考えている」と発言したのが、共和党大統領候補のトランプでした。「もちろん、そうしたくはないが」と付け足しながらも、トランプ、本気みたい。確かに、青臭い理想論ばかり言っていられないのが現状だから、「我が家を得たり!」と、膝を打っているアメリカ人は少なくないはず。これでまた、トランプの支持率が伸びるのかな。

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 シリア難民受け入れについて、我がランド・ポール(共和党大統領候補/顔が好きなだけです)も、対策を発表しました。

  1. テロ・ハイリスク国からの難民へのビザ発給を中断。
  2. 難民の入国に際し、審査に30日かける。
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 ここまでは理解できますよね。ただ、一部報道(日経新聞)によると、ポールは移民を「争いの種だ」とし、「誰もこの国に来させない」と語ったとか。本当かしら? 今夜はもう眠くて、日経の記事ソースを調べてないので、真実はわからず。  

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 他には、ブッシュ(共和党大統領候補)が「イスラム教徒の難民受け入れを中止し、キリスト教徒に限定すべき」だって。これって、メイフラワー号の時代の話ですか? ブッシュ弟、やっぱずれてる。げんなり。