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私にもわかる(かな)アメリカ大統領選#2016

アメリカ新大統領の誕生は2016年11月8日。在ロサンゼルスのノンポリが、渡米16年目にして初めて大統領選を追っかけます。大統領選、私にもわかるかしら?


第2回TV討論会、直前にキター!2つのリーク

 アメリカでは今夜(日本時間の午前10時)、第2回TV討論会が行われます。こちらでは、朝から討論会の話題でいっぱいです。

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 承知のように、ヒラリー・クリントンドナルド・トランプの支持率は拮抗しています。ただでさえリーク合戦の大統領選にあって、今回はリークのインパクトが通常以上に結果を左右しそうです。リークは、あまり前に出してしまったのでは忘れられてしまうし、直前では遅過ぎる。そこで、今夜の討論会近辺が〈リーク好日〉といわれていました。そして、やっぱり出てきました、飛び切りのリークが。私は、ヒラリーさんの方がヤバいのを出されたと思っていますが、まずは、リークの内容を確認しましょう。

【ヒラリー・クリントンに関するリーク】

 リーク元は「ウィキリークス」。ヒラリーが、ゴールドマン・サックス他、ウォール街企業に向けて、非公開で講演した内容を暴いています。

 講演内容はーー、

  • ゴールドマン・サックス、モルガン・スタンレー、フィデリティなど、ウォール街の金融企業を賞賛。
  • ウォール街への資金援助の必要性を認める。
  • キーストーン・パイプラインに賛成。
  • 開かれた国境と貿易による、半球規模の共通市場を作りたい。

  過去にヒラリーは、これらの企業から1時間あたり何千万円もの講演料を受領。「やましいことはない。自分は中間層の味方だ」と主張するヒラリーに、「だったら内容を公開せよ」と、予備選の当初から批判が浴びせられてきました。このリークが本物なら、ヒラリーが富裕層贔屓なこと、環境保護を訴えているが実際にはあやしいこと、現在の立場、環太平洋連携貿易協定(TPP)反対は、やはり世論を意識した転向だったことが証明されてしまいます。あくまで、本物ならという前提付きですが。

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 【ドナルド・トランプに関するリーク】

 2005年に、トランプが出演したテレビ番組、「アクセス・ハリウッド」待機中の雑談テープが流出。トランプは、魅力的な女性に「迫ったがだめだった」「魅力的で美しい女性に引き寄せられキスを始めてしまう」などと話していました。他にも、放送禁止用語がバンバカ出てきます。ちなみに、これを話していたのはメラニア夫人との結婚直後。


"Donald Trump 2005 recording"|"tape"|"video"|"audio"|"lewd comments"|"Access Hollywood" Billy Bush

 このテープの発覚後、トランプは謝罪しましたが共和党はてんやわんやです。

  • ポール・ライアン下院議長が、8日予定の合同演説会へのトランプの出席を拒否。
  • トランプを支持していた上下両院議員20人以上が、支持を撤回。
  • 元々、不支持だった重鎮、ジョン・マケイン上院議員や、ジョン・ケーシック・オハイオ州知事が、改めて「トランプ支持せず」を明言。
  • コンドリーザ・ライス元国務長官が、「大統領選から撤退せよ」と発言。 

 苦しいのは、副大統領候補のマイク・ペンスで、「夫、父親として不快に感じた。許容、弁護できない」と言いつつ、トランプの謝罪を「評価する」。いや〜、いかにも苦しい!

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 今回の大統領選をざくっと言えば、現状の世界のままでいいと思う人はヒラリー、現状の世界を変えたい人はトランプ支持といわれています。これらの人々には、「アメリカ人以外も含まれる。つまり、ロシアのように現状を変えたい国家は、トランプを勝たせるためにリークを報道する可能性がある」と、1カ月ほど前に佐藤優氏がラジオで話していました。「ウィキリークス」にタレ込んだのは、やっぱりロシアなんですかね? 

 いずれにしても、私はやはり2つのリークでは、ヒラリーの方が痛いと思うんですよ。だって、トランプの下ネタなんて、いかにも言いそうなことじゃないですか? 大方のトランプ支持者にしてみれば、「それが何か?」ってところで、毛ほども影響はない。一方、ヒラリーに関するリークは、サンダースが出ないから、ヒラリーに入れるしかないな」と、思っている〈仕方がない派〉のリベラル層に多大な影響を与えるのと思うのですが、さて、どうでしょう?