1カ月間日本に行っていた間に、ツンドクになった新聞をようやく読み終えました。
こうして改めて読むと、ずっと気になっていた大票田のカリフォルニア決戦(民主党/6月7日)は、思いの外、バーニー・サンダースが弱かったですね。リベラルが信条のサンダースなら、決して落としちゃいけないサンフランシスコですら勝てなかったのは、いかにも痛い。その結果、得票率=ヒラリー・クリントン:サンダース=59.9%:39.1%。獲得代議員数=ヒラリー:サンダース=269:206。
私が住むロサンゼルス郡ですと、結果はこう(↑)。青がヒラリー、赤がサンダースですから、ほぼヒラリー色ですね。ヒラリーは、ヒスパニックや黒人から支持があついので、多民族のロサンゼルスでは当然の成り行きでした。ドナルド・トランプ共和党大統領候補との本戦でも、多民族の大都市で勝利しそうです。from LA Times 06/08/2016
6月7日のCNN(↑)。この日は全6州で予備選がありました。
この表は、すべての予備選、党員集会(ここまでが選挙と集会に比例した代議員数↑)、そして、先週の党大会での投開票(予備選や党員集会の結果と関係なく投票する特別代議員数↑)の集計です。ヒラリー:サンダース=14:9。ヒラリーは、特別代議員からの票が圧倒的でしたね。それだけ、党内に基盤を張っていたわけです。
それでも、当初は泡沫候補といわれたサンダースが、23の予備選および党員集会で勝利し、全米で1,300万票を集めたのだから、これはやはり大旋風。しかもサンダースは、選挙戦を一口あたり日本円にして約3,000円の小額寄付でやり通し、お金のかかるアメリカの大統領選に新しい風を起こしました。
その結果、先週の民主党大会で、サンダースは自身の政策をたくさん綱領に盛り込むことができました。詳細は(↓)。
サンダースよりヒラリーが強く、ヒラリーよりトランプが強く、トランプよりサンダースが強い。一時はこう言われた大統領選からサンダースが消えて、今、アメリカはヒラリーとトランプの一騎打ちです。