私にもわかる(かな)アメリカ大統領選#2016

アメリカ新大統領の誕生は2016年11月8日。在ロサンゼルスのノンポリが、渡米16年目にして初めて大統領選を追っかけます。大統領選、私にもわかるかしら?


民主党大会マトメ④:3日目・正副大統領より心に響いた、ギフォーズ元下院議員の銃規制スピーチ

 民主党大会3日目の報告です。もう1週間前の出来事。申し訳ないです、報告が遅くて。

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 民主党大会銃規制強化を訴えたガブリエル・ギフォーズ元下院議員。ギフォーズは、2011年、頭部を撃たれ重体に陥り議員辞職。事件以来初めて公の場でのスピーチでした。「私はまだ話すのが困難です」と、語りながらの短くも簡潔な訴えは私の胸にドンと響きました。  この後に登壇したオバマ大統領バイデン副大統領、そしてティム・ケイン副大統領候補の演説よりも。

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 オバマ大統領、大観衆を前に最後の公式スピーチ。自らの業績、トランプ批判、ヒラリー推薦の弁と、わりと普通の内容。途中、「Yes, We Can!」と語った時、あー、そういうフレーズがあったなあ、と8年前の就任時を思い出しました。あれから、実にいろいろなことが起きました。まだ、ISによるテロなどない時代でした。     

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 オバマ大統領のスピーチ後に登壇し、大統領と抱き合うヒラリー。大統領は演説で、「ヒラリーは、過ちを犯したことを自覚している。過ちは私も、そして誰もが犯すものだ」。確かに完璧な人間はいません。しかし、こういうことをわざわざ党大会の場で言及しなけりゃならないのが、痛いところ。photo from democraticparty@democrats.org

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 ジョー・バイデン副大統領も登壇。バイデンが、こんなに力強い演説をする人とは知りませんでした。「トランプが中産階級を支えるだと? Give me a brake!!(いい加減にしろ!/否、「顔を洗って出直せってんだ!」の方が近いニュアンスかも)」「トランプは、アメリカ史上最悪の危険候補」などなど、全編ほぼこれ絶叫ジョータイ。

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 そして、「21世紀はアメリカの世紀だ!」と叫び、最後に「God Bless America!」で締めくくりました。たとえば、副総理の麻生太郎がこれやったら、日本のリベラルは大騒ぎするでしょう。しかし、アメリカでは民主党がリベラルと称されています。彼我の差は大きいですね。 

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 ティム・ケイン民主党副大統領候補。いや〜、地味だった。ケインは、日本はもとよりアメリカでも知名度がありません。また、演説上手が多いアメリカ政界にあって、この人はヘタの部類だと思う。トランプの真似をして、「Beleive me!」と幾度も皮肉っていましたが、あまり効いてなかったな。それから、得意のスペイン語を多発していましたが、個人的にはなんだかなあ〜。だって、意味がわからない国民が大半なわけで。ただし、しばしば「退屈」と形容されるケインですが、穏やかで良い人そうではあります。

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