先週は忙しかった〜。月曜〜木曜が民主党大会=1日8時間X4日間。そこに東京都知事選が加わり、しかも仕事の締め切りが重なり‥‥。でも、なんとか民主党大会全4日間のビデオを見終えたので、これからマトメを書いていきます。
そもそも党大会の目的は、1)正副大統領候補を決める、2)正副大統領候補が党からの指名を受ける、3)政策綱領を承認する、4)正副大統領候補を紹介する、5)党の団結を誓う、こんなところかと思います。中で大事なのは1と2でしょうが、まあ、4と5の長いこと、長いこと。
そんな長い党大会で、私にとって最も印象深かったのがマイケル・ブルームバーグ前ニューヨーク市長(↑)のスピーチでした(3日目)。民主党員〜共和党員を経て、現在無党派の氏はこう呼びかけました。「無党派のひとりとして、無党派のみなさんに申し上げる。大統領選びは、党選びではない。ドナルド・トランプの排他的なやり方では、世界経済がめちゃくちゃになる。ヒラリー・クリントンは、確かに完璧な候補者ではない。しかし、この選挙では正気な人物(ヒラリー)に票を投じるべきだ」 。何やら、都知事選に通じるものがありますよね。世界的にもう、党政治の時代は終わったのかもしれません。
最終日、大統領候補指名受諾演説を終えて、副大統領候補のティム・ケーン上院議員(ヴァージニア州選出)と勝利を誓うヒラリー・クリントン(↑)。党大会が開かれたフィラデルフィアはアメリカ建国の地。ヒラリーさんの演説は、〈開かれた〉アメリカの歴史を説き、であるが故に、〈閉ざされた〉思考のドナルド・トランプ共和党大統領候補はダメと続きました。論理的です。また、指名を争ったバーニー・サンダース上院議員を讃え、サンダース支持者に向けて、「あなたたちの主張はしかと聞き入れた」と明言しました。ただ、「アメリカは1%の超富裕層のものではない」と、トランプ批判をしたのには鼻白んでしまいましたよ。だって、この人、ゴールドマンサックスから、1回の講演に日本円にして3,500万円ももらった人ですから。昨年度の夫と合算の年収が確か36億円。「1%の超富裕層」って誰のこと? それでも、銃規制について語った時はさすがに説得力がありました。銃規制は、ヒラリーが以前から懸命に活動しているテーマです。
先々週は共和党大会が、先週は民主党大会が終了し、アメリカはいよいよ大統領選本戦に入っていきます。昨日、民主党本部から送られて来たメールによると、世論調査ではヒラリー:トランプ=43.7%:43.3%。誤差を考慮すれば、まったくのタイです。
ヒラリーの演説に際しては、半生を紹介するビデオも流れました。なんだか日本の結婚披露宴みたいですね。
少女時代のヒラリー。いかにも聡明そう。
ヒラリーの両親。戦時中の写真でしょうか。おかあさん、美人ですね。父親は、後にシカゴで衣料品店をオープン。最終的には、繊維業界の大物になったようです。
民主党大会、最終日4日目の模様(↓)。ざっと8時間、長いです。ヒラリーの大統領候補指名受諾演説は、最後の方。約1時間の長いスピーチでした。