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私にもわかる(かな)アメリカ大統領選#2016

アメリカ新大統領の誕生は2016年11月8日。在ロサンゼルスのノンポリが、渡米16年目にして初めて大統領選を追っかけます。大統領選、私にもわかるかしら?


共和党〈トランプ包囲網〉でポール・ライアンの名前も

 3月22日(火)の予備選/党員集会では、共和党は、テッド・クルーズ上院議員がユタ州アイダホ州で、ドナルド・トランプアリゾナ州でトップ。民主党の方は、バーニー・サンダース上院議員がユタ州アイダホ州で、ヒラリー・クリントン前国務長官がアリゾナ州で勝利しました。両党ともに二番手が好調だったわけですが、累計獲得代議員数となると従来の状況に大差なし、です。

 ここで初心者のために説明すると(私もビギナーです)、現在行われているのは、共和、民主という二大政党内における候補者選びです。それぞれの党が、こうして何カ月もかけて全米各州で予備選や党員集会を行い、候補者を絞っていきます。そして、それぞれの党が7月に党大会を開き、党を代表する大統領候補者1名を指名します。

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  夏の党大会を前に劣勢な候補者が撤退すれば(今回で言えば、共和党のジェブ・ブッシュ元フロリダ州知事やマルコ・ルビオ上院議員がそう)、大会前に候補者が決定する場合もあります。けれども、今年はそうなりそうにありません。両党ともに、二番手のテッド・クルーズバーニー・サンダースが最後まで戦う姿勢だからです。

 では、党大会後はどうなるの?という話は、別の機会にゆずり、今日は共和党の現状と今後を整理したいと思います。

【共和党候補者の獲得代議員数】

  • 第1位 ドナルド・トランプ/738
  • 第2位 テッド・クルーズ上院議員(テキサス州選出)/463
  • 第3位 ジョン・ケーシック(オハイオ州知事)/143

 トランプがトップをキープ。党から大統領候補に指名されるために必要な過半数の代議員数は1,237ですから、現在約6割を手にした計算です。でも、党大会までに過半数を取れるかというと、かなりあやしくなってきました。するとどうなるか? 党大会での侃々諤々が予想されます。実は、共和党の主流派が狙っているのはまさにそれ。排他的発言を繰り返すトランプを、主流派は苦々しく思っています。最近になっていわゆる大物政治家が、トランプ以外の候補者に支持表明をしているのはこの流れです。 

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 共和党本流のアーミテージ元米国務副長官は、正式な支持表明ではないものの、トランプクルーズを批判した上で、「本当に信頼できるのはケーシック」と発言。ちなみにアーミテージは、仮に共和党候補にトランプが、民主党候補にヒラリーが指名された際は、「ヒラリーに投票する」と、日本経済新聞との会見で答えています。

 主流派はトランプ包囲網の一手段として、党大会において、現在出馬していない候補を担ぎ出すことも視野に入れているようです。そのひとりに、ポール・ライアン下院議長の名が取り沙汰されていますが、本人は過日否定しました。が、ライアンは下院議長就任前にも同様に否定しているので、さて今回はどうなるか?

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↑この人がポール・ライアン下院議長。共和党の切り札となるか? photo from Facebook/ Paul Ryan

 いずれにしても、この時点でトランプの対抗馬を一本化していない主流派の動きは鈍いです。こういう時、日本だと首相経験者の鶴の一声で事態が進展することがありますが、ブッシュ前大統領(共和党)は一切表に出てきていません。出したところで逆効果と、党が考えているのかもしれませんね。泣かせる‥‥。ということで、現在、トランプの対抗馬はテッド・クルーズ。では、この人ってどんな政治家なの? 次回は、テッド・クルーズにフォーカスしたいと思います。

 なお、次の共和党予備選は、4月5日のウィスコンシン州です。