今日も今日とて予備選でした。
TVニュースでは、ベルギー、ブリュッセルの連続テロに対する各候補の発言が繰り返し報道されました。共和党は、ドナルド・トランプが「テロ容疑者は、水責め以上で」、テッド・クルーズも「国内のイスラム教地区を監視」とますます鞏固な姿勢。民主党は、ヒラリー・クリントンもバーニー・サンダースも、共和の二人のような極端な発言はしていません。なるほどと思ったのは、ジョン・ケーシック(共和党)で、「こんな事態にオバマ大統領がキューバにとどまり、あろうことか野球観戦をしているなんて信じられない」。大統領、サングラスをかけてネット裏でテロに関するインタビューに答えていました。かたい決意を語っていたようですが、見ていた私には、とてものどかな風景に映りました。
テロは、投票結果に顕著な影響を与えなかったようです。ただ、今日一日の代議員獲得数合計は、民主、共和両党ともにトップ(民主=ヒラリー/共和=トランプ)が、2位(民主=サンダース/共和=クルーズ)に劣るという珍しい現象が起きました。これは、潮目の変化を意味しているのか? とはいえ、累積で見れば、トップと2位の差は昨日までとほぼ同じ。つまり縮まっていません。
【本日の共和党結果*カッコ内は獲得代議員数】
- アリゾナ州/トランプ(58)総取り
- ユタ州/クルーズ(40)総取り
- アイダホ州/クルーズ(20)、トランプ(12)
クルーズのユタ州総取りが大きいですね。ユタ州はモルモン教が盛んなのですが、モルモン教徒で元大統領候補ミット・ロムニー元マサチューセッツ州知事が、クルーズの支持を表明したことが効いたようです。3位のケーシックは獲得ゼロ。うーん、いよいよ厳しくなってきました。
【本日の民主党結果*カッコ内は獲得代議員数】
- アリゾナ州/ヒラリー(41)、サンダース(22)
- ユタ州/サンダース(18)、ヒラリー(5)
- アイダホ州/サンダース(17)、ヒラリー(5)
サンダースは2勝1敗の勝ち越しですが、ヒラリーがアリゾナで大勝ちしています。アリゾナはラテン系アメリカ人が多い州。ヒラリーは、実にマイノリティからの信頼があつい。
というわけで以下。昨日までと順位は変わらず(/以下は累計獲得代議員数)。
【共和党】
- 第1位 ドナルド・トランプ/736
- 第2位 テッド・クルーズ上院議員(テキサス州選出)/463
- 第3位 ジョン・ケーシック(オハイオ州知事)/143
1,237 to win nomination
【民主党】
2,383 to win nomination
- 第1位 ヒラリー・クリントン/1,681
- 第2位 バーニー・サンダース上院議員(バーモント州選出)/927
今夜はもうトロトロなのでここまで! おやすみなさい。出来ればまた明日。