今日の勝者は、共和党はやはりドナルド・トランプで、民主党はヒラリー・クリントン。そして、〈隠れた勝者〉が共和党のジョン・ケーシックで、〈敗れ去る者〉が同党のマルコ・ルビオでした。
ケーシックについてはご存知ない方が多いと思います。前に少しプロフィールを書いたので、興味のある方はどうぞ↓。
ところで、セントルイスがあるミズーリ州では、熾烈なトップ争いのため、現地が朝を迎えた今も両党ともに結果が出ていません。
共和党のミズーリ州集計結果。開票率99%でトップ(トランプ)と2位(テッド・クルーズ)の得票差が0. 3%。民主党は同、49.6 %(ヒラリー)と49.4%(バーニー・サンダース)。
【本日の共和党結果と獲得代議員数】
- フロリダ州/トランプ(99)総取り
- イリノイ州/トランプ(24)総取り
- ノースカロライナ州/トランプ(29),クルーズ(26)、ケーシック(9)、ルビオ(5)
- オハイオ州/ケーシック(66)総取り
- 米領北マリアナ諸島/トランプ(9)総取り
- ミズーリ州/集計中
今日から共和党では、得票率からの比例配分ではなく〈トップ総取り〉の州が多くなっています。スリリングで、政治というよりギャンブルっぽい。
【本日の民主党結果と獲得代議員数】
- フロリダ州/ヒラリー(124)、サンダース(60)
- イリノイ州/ヒラリー(66)、サンダース(64)
- ノースカロライナ州/ヒラリー(59)、サンダース(42)
- オハイオ州/ヒラリー(75)、サンダース(54)
- ミズーリ州/集計中
民主党は比例配分。イリノイ州とミズーリ州は接戦ながら、ヒラリーが大勝した州が多くサンダースとの差を広げました。
余裕で勝利会見にのぞんだトランプ↑。
↑トランプの演説会場では、支援者と抗議グループ間の衝突が重なり、数日前には中止に追い込まれた。普通ならドボンのはずが、問題を起こす度により支持を得てしまうのがトランプ。強いです。Photo from LA Times
↑ヒラリーの勝利集会。ヒラリーさん、日々顔がきつくなっています。それだけしんどい戦いなんでしょう。だからこそ、今日の演説は、疲労故のダミ声も相まって鬼気迫るものがありました、怖いほど。
ミズーリ州が集計中なので、本日を経た獲得代議員数はまだ出ていません。それでも、共和党からはトランプが、民主党からはヒラリーが、大統領候補に指名される可能性がますます高まったということは確実に言えます。
共和党の台風の目はケーシックかな。ブッシュ弟とルビオが撤退したことで、主流派の票がケーシックに流れるかな。それでもトランプには遠く及ばないけれど。
民主党はーーああ、とても残念です。サンダースが先週のミシガン州勝利に続いて、「中西部で驀進!」を期待していたのだけれど。
余談ながら、右はトランプ選対本部の広報ウーマン↑。だいぶんケバくてエロい。