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私にもわかる(かな)アメリカ大統領選#2016

アメリカ新大統領の誕生は2016年11月8日。在ロサンゼルスのノンポリが、渡米16年目にして初めて大統領選を追っかけます。大統領選、私にもわかるかしら?


「ニューハンプシャー予備選」結果と、ジョン・ケーシックってどんな人?

 ニューハンプシャー州予備選(2月9日)、最終結果は以下です。(カッコ内は獲得代議員数。大統領選の獲得代議員数=民主党は「獲得票数に応じて比例配分」。共和党は、「比例配分する州とトップ総取りの州」が存在します。初戦のアイオワ州と第2戦のニューハンプシャー州では、共和党も民主党同様、代議員数が比例配分されました。なお、共和党の第3戦、サウスカロナイナ州では〈トップの総取り〉、第4戦のネバダ州では「比例配分」が採用されます。)

【民主党】

  • バーニー・サンダース 得票率60.4%/獲得代議員数 15 (36)
  • ヒラリー・クリントン 得票率38.0%/獲得代議員数 9 (31)

 *カッコ内は、アイオワ党員集会での獲得代議員数との合計(以下同)。

【共和党】

  • ドナルド・トランプ 得票率35.3%/獲得代議員数 10 (17)
  • ジョン・ケーシック 得票率15.8%/獲得代議員数 4 (5)
  • テッド・クルーズ 得票率11.7%/獲得代議員数 3 (12)
  • ジェブ・ブッシュ 得票率11.0%/獲得代議員数 3 (4)
  • マルコ・ルビオ 得票率10.6%/獲得代議員数 3 (10)
  • ベン・カーソン 得票率2.3%/獲得代議員数 0 (3)

  *ニューハンプシャー州予備選後、カーリー・フィオリーナ、クリス・クリスティが選挙戦から撤退。

 
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   トランプサンダースのトップは予想通り。つまり、民主共和両党ともに、初戦のアイオワ州とは異なる結果になったわけです。アメリカは今週、主義主張が相反する2人の話題でいっぱいです。

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 昨夜の「ツゥナイト・ショー」。「これからのオシャレなヘアスタイルはこれ」と冗談を飛ばす司会者。サンダースは寝ぐせ、トランプはグルグル巻きが特徴。

 反対に、ヒラリーは予想外の苦戦。サンダースとは対称的に、若い層に人気がないのです。彼らにとってヒラリーは、すでにエスタブリッシュメント、打倒すべき相手らしい。ニューハンプシャーでの敗戦後、ヒラリーは若者に向かって、「私はあなた方に好かれていないかもしれないけど、私自身はあなた方を救いたい」と述べました。が、この発言に対しても、「別れたい女から、こう言われると思うとゾッとする」と、テレビでからかわれる始末。みんないじわるね。

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 でも、68歳でしょう。よくやってると思うんですよね。日本で68歳といえば、いしだあゆみと同世代。そう考えたら、私の頭にいしだあゆみのヒット曲、「♫あなたならどうする」がよぎりました。そして、ヒラリーさんの頭には、今、同曲のこんな歌詞がこだましているのかもーー「♫私のどこがいけないの〜」。

  それにしても、意外な健闘をしたのが共和党2位のジョン・ケーシックオハイオ州知事です。実はこの人、先月、「ニューヨーク・タイムズ」紙が支持を表明しています。理由は「唯一妥当な選択」と、かなり腰が引けていますが、潜在的に票が伸びる可能性を秘めていたのかもしれません。インディー系のトランプはともかく、共和党本筋の票が誰に行くのか? 未だまとまらない現在、その票を、ケーシックマルコ・ルビオテッド・クルーズの3人でもぎ取り合う形になってきました。

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 ニューハンプシャー予備選後、支持者に挨拶するジョン・ケーシック。右、娘かと思ったら奥さんだって。驚いたね。若くてきれい。再婚か?

【ジョン・ケーシック略歴】

1952年 ペンシルバニア州生まれ。

1970年 オハイオ州立大学入学。

1978年 26歳の若さで、オハイオ州選出上院議員に。所属は共和党。

1983〜2001年 オハイオ州選出下院議員。

1995年 下院予算委員長。

その後政界から離れ、リーマン・ブラザーズ・オハイオ支社の投資銀行部門取締役。倒産時まで同社に在籍。

2010年 政界復帰、オハイオ州知事に。

 知事には、一国の主としてのリーダーシップが求められます。ケーシックの知事としての実績は、上院議員一期生のルビオクルーズにはない強みです。また、ケーシックは、2人に比べて穏健な政治信条、姿勢の持ち主。たとえば、11.5万人いると言われる不法移民に対しは、「人道上、国外退去は強制できない」。さらに、猛烈なネガティブ・キャンペーンを展開する他の候補たちとは一線を画し、クリーンな広報宣伝活動に徹しています。

 と、こう経歴を見ていくと、「ニューヨーク・タイムズ」の選択にもうなずける気がします。ただ個人的には、破綻したリーマン・ブラザーズの役員だったことが、どうしても引っかかってしまう。

 なお、ニューハンプシャー州予備選以前の調査によると、全米単位で見たケーシックの支持率は、わずか2%とひじょーに低いです。そんな中でも比較的支持率が高いのが、ミシガン、オハイオ、イリノイなどの中西部。これらの地区で選挙が行われるまでは、苦戦が予想されます。

 アイオワニューハンプシャーの緒戦が終了。次の焦点は2月20日、ラスベガスがあるネバダ州の民主党党員集会と、南部サウスカロライナ州の共和党予備選です。そして、10州以上の予備選や党員集会が集中する「スーパーチューズデー」は、いよいよ3月1日!