私にもわかる(かな)アメリカ大統領選#2016

アメリカ新大統領の誕生は2016年11月8日。在ロサンゼルスのノンポリが、渡米16年目にして初めて大統領選を追っかけます。大統領選、私にもわかるかしら?


大統領戦の主要日程と、共和党混乱の元凶

 新年に、大統領選の日程を書き忘れていました。主要日程は以下です。

2月1日 アイオワ州党員集会

2月9日 ニューハンプシャー州予備選

3月1日 スーパーチューズデー(予備選の集中日)

7月18日〜21日 共和党大会(同党の大統領候補決定)

7月25日〜28日 民主党大会(同党の大統領候補決定)

9月〜10月 両党大統領候補TV討論会(3回)

11月8日 本選挙投票日

 アイオワの党員集会、もうすぐですね。さて、この1週間の話題といえば、やはり今年初めての共和党大統領候補討論会(第6回目)ですが、これを報告する前にこの間に起きた主な出来事を。

         

  トランプが、クリントン元大統領のセックススキャンダルを揶揄したインスタグラムです。題して「ヒラリーと、彼女のお友だち」。クリントンの顔の辺りにカーソルを合わせて、プレイボタンを押すと映像が流れます。下品ですね。ただし、クリントンが本格的に妻の応援演説を開始したことを考えれば、こういうやり方もありでしょう。クリントンがスキャンダルを起こしたのは公人時のことですし、ヒラリー自身が公人なのですから。嫌な話ではありますけれど。

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  それから、明日18日には、イギリス議会で「トランプの入国禁止」が審議されます。イスラム教徒に対する排他的な発言に、57万人もの英国人がインターネットを通じて申し立てに署名したのです。     

petition.parliament.uk

 このサイトは、イギリス政府作成。大ごとですね。まあ、申し立てが議会を通ることはなさそうですが、キャメロン英首相も、トランプの発言を非難しています。国際問題にまで発展した人物が、大統領になることは最終的にはないと思います。とはいえ、いまだにフォロントランナーはトランプ。私の周囲には、「彼が大統領になったら海外に越す」なんて、半ばマジ顔で言う人も現れました。

 一方トランプは、約束通りCMも打ち始めました。彼のHP、https://www.donaldjtrump.comでもCMを見られます。このCM以外にも、最初の予備選地、アイオワ州で共和党のトップを走るテッド・クルーズ上院議員を攻撃したバージョンも存在するそう。潤沢な資金をもとに、新年からバシバシCMを打っているトランプさん。いわく「マスコミに充分登場しているので、CMなんか無駄かも。でも、少しは自分のお金を使わなきゃ申し訳ないからね」。余裕だわ〜。

 そうだ、忘れちゃいけない、先週はオバマ大統領最後の一般教書演説があったんだ。

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 これについては、第6回目共和党大統領候補討論会の報告時に触れましょう。

 その共和党ですが、いまだに誰が大統領候補に選出されるかは雲の中。原因を「トランプ」とする意見が多数ですが、数日前に「ロサンゼルス・タイムズ」紙が興味深い指摘をしました。すなわち「原因はトランプではなく、ブッシュだ」。大本命と目されたブッシュ弟のふがいなさが、この混乱を招いたのだと。なるほど、そうかも。